クズな「スティーブ・ジョブズ」の話をしよう
ご機嫌いかがですか。
おりまーです。
クズなスティーブ・ジョブズ
夜勤明けのバッドコンディションで眠い目をこすりながら、「スティーブ・ジョブズ」を観てきました。
この映画では一人のギーク。そして一人のコミュ障が描かれています。
リンゴ厨熱心なAppleファンが観るとだいぶ泡を食いそうな内容です。
あらすじ
AppleⅡやiMac、そしてiPhoneといった革新的な製品を世に送り出したスティーブ・ジョブズ。
そのジョブズのプレゼンテーションは目を引くものがあるが、1984年のMacintosh、1988年のNeXTCube、1998年のiMac発表プレゼンテーション直前にスポットを当てていく。
そこから見えてきたのはジョブズの製品への思い、同僚との衝突、そして父の一面だった。
革新的な製品を送り出してきたの男の裏側が明かされる…
評価
★★★☆☆
眠い状況で観たことを後悔しています。
良い映画でした。
映画の切り口もシンプルで良かったし、80年台のフィルムの色使いや粗さも再現されていたり、私のツボにはいりました。
Apple製品を知っている、ジョブズを聞いたことがある程度の人たちの思い描くジョブズ像からは、かけ離れたジョブズ映画です。
iPhoneやiPodという魅力的な製品を世に送り出した男がこんな奴だったなんて…
そこが良い点でもあったと思います。
見どころ
Apple製品描く映画ではない
この映画の見どころは
- Apple製品誕生秘話
- ここがスゴイぞApple製品
- やっぱスティーブ・ジョブズは神!マジリスペクトっす!!!
- AppleⅡは良かった!
- いや初代iMacが至高!
- いやMacBookの衝撃は凄かった!
- いや(ry
ではありません。
スティーブ・ジョブズがどんな男かを描く映画です。
人生の転換点で彼がどのように振る舞い、どのような時を過ごしたかを追っていく映画です。
原案は同名の伝記小説ですが、ほとんど脚色している気がします。
製品を愛しすぎて家族や友人をないがしろにした男です、ジョブズは。
そんな描かれ方をしています。
今年度同僚にしたくない男No.1
アカデミー賞受賞監督とアカデミー賞受賞脚本家
今作の監督はダニー・ボイル。
「スラムドッグ・ミリオネア」で作品賞、監督賞を含むアカデミー賞8部門を受賞しています。
他にも「127時間」、「トランス」、「トレイン・スポッティング」など面白い作品が多数。
2012年にはロンドンオリンピックの開会式の演出も担当しています。
脚本はアーロン・ソーキン。
デビット・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」の脚本も手がけています。
これだけ書くと絶対おもしろいじゃんって思いますよね(笑)
ただ「ソーシャル~」とか「スラムドッグ~」に比べたらまぁまぁかなという評価です。
比べたらの話です。
今作はあまりダニー・ボイルの色は出ていなく、アーロン・ソーキンの脚本が強く出ているように見えます。
「ソーシャル~」のように主人公がベラベラまくし立てるとか。
一方で80年代のプレゼンテーション時のフィルムの色使い、粗さにダニー・ボイルの色が出ています。
私はこの2人のタッグは失敗だったかなと思います。
ジョブズには全く似ていない
ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダー。全く似ていない。
2013年の映画でジョブズを演じたアシュトン・カッチャーは激似で評価されましたが、今回はこれっぽっちも似ていない。
潔いキャスティングだと思います。
マイケル・ファスベンダーは最近は「プロメテウス」、「XMEN DAYS OF FUTURE PAST」など話題作にも多数出演しており(すでに)注目の俳優です。
ジョブズ映画で毎回思うのは、ジョブズの相棒スティーブ・ウォズニアックの完成度の高さです。
2013年版も似ていたし、今作も似ていた。
今作でウォズニアックを演じたのがセス・ローゲンというのにも驚きました。
全く気づかなかった。
「宇宙人ポール」や「50/50」という作品にも出演しており好きな俳優です。
ぜひこれらの作品も観てくだい。
まとめ
ジョブズは革新的な製品をつくり、神格化されている印象がありました。
しかし彼もまた一人の男であり、会社員であり、父でありあった事が分かる作品です。
今作は彼の人物像、
2013年の作品はApple製品誕生秘話と描く部分が少し違います。
どちらも面白い作品です。
監督や脚本家によって人物の描き方は180度変わります。
比較しながら観ても楽しく鑑賞できるでしょう。
- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/16
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