「山月記」の話をしよう
ご機嫌いかがですか。
おりまーです。
タイトルの通り
山月記を読みました
「私の毛皮を濡らしたのは夜露のためだけではない」
で有名なあれです。
漢文の書き下し文のようで、非常に知的でかっこいい文体でかっこいいの記憶していました。
教科書はたぶん捨てたので買ってみました。
ちなみに私が買った新潮文庫版は山月記のほか、「李陵」、「名人伝」、「弟子」の中篇、短篇の三作が入っています。
非常に読みにくい
高校のとき漢文が得意だったので中島敦の文体は好きでしたが、非常に読みにくい。
古代中国の情報量が多すぎるため、場所や人名をいちいち注尺を読まなきゃ進めない。
中島敦の中国文学の引き出しの多さ、深さが感じられました。
かっこいい
作者の中島敦は33歳でこの世を去ったそうで、世に出た作品も数少ないそうです。
繊細かつ心に刺さってくる文体だと思います。
山月記に登場する李徴は中島敦本人のようで、才能はありながらも自分自身への才能不安、死への不安を体現しているようなキャラクターだと思います。
読み進めるのに精一杯だったので、もう一回読むことがあるなら文章も味わってみたいと思います(笑)
青空文庫もある
なんと0円で読めます。
Kindleお持ちの方はぜひ!!!