再びハリウッドに渡った「ゴジラ」の話をしよう
ご機嫌いかがですか??
おりまーです。
ところで今年は日本が生んだ世界に愛される、怪獣王ゴジラが生誕60周年です。
そして60周年記念の年にハリウッドで再びゴジラがリメイクされました。
ちなみにハリウッドリメイクは1度目で、1998年にローランド・エメリッヒ監督によって1度目のリメイクがなされています。
ハリウッド版ゴジラは話題となりました。
しかし…ゴジラの造形や人物描写など様々点で、日本をはじめ世界のゴジラもとい怪獣ファンから顰蹙を買い、映画の評価は高くありません。
当時小学生だった私ですが、あのイグアナ的なフォルムは結構かっこいいと思ってました。
ゴジラ映画ではなく、エメリッヒ監督が描くモンスター映画として観れば、結構楽しめる映画だと信じてます(笑)
話がそれましたが、今回のゴジラは怪獣や日本の特撮映画に理解があるというギャレス・エドワーズが監督しています。
彼は「モンスターズ/地球外生命体」という低予算SF映画でデビューをし、一躍脚光を浴びました。
そして、今回ゴジラの監督に大抜擢です。
結論、今回のゴジラはすごく面白いです。
ゴジラやガメラといった怪獣映画から最近遠ざかっていましたが、もう久しぶりのゴジラに熱狂しました。
今回のゴジラは、
の3つに注目しました。
ここからネタバレも含みます。
まず、ゴジラは娯楽映画としても十分に楽しめる映画ですが、その裏には様々なメッセージが隠されています。
1954年版ゴジラでは、水爆実験によって目覚めた怪物。そして水爆=ゴジラのように描かれています。
そして1954年に起きた、日本の水爆による被爆事故を背景とした、水爆への反対といったメッセージが読み取れます。
2014年版ゴジラも冒頭は、日本の架空の原発のメルトダウン事故から描かれます。加えて、ゴジラ襲来のシーンではさながら津波が街を襲うようなシーンもあります。
日本人としては多少目を背けたくなりますが、ゴジラでは震災のような悲劇や原発のはらむ危険性といった、私たちも普段から考えなければならない事を隠されたメッセージとして投げかけてきます。
次に、1954年版ゴジラと2014年版ゴジラは若干描かれ方が違います。
最初に述べたように、'54年版ゴジラは水爆そのものとして描かれている部分があり、破壊をもたらす悪そのものとして捉えることができます。
一方'14年版ゴジラは劇中で渡辺謙も言うように、「調和の神」として描かれています。
自然は崩れたバランスを正そうとします。そのバランスを取り戻す神=ゴジラと描かれていました。
まさに"GOD"ZILLAですね。
ゴジラを自然の象徴としたほうが、ディザスター映画のように描くことできて都合が良かったのかもしれません。
最後に、このゴジラは日本へのオマージュが多々あります。
架空の都市ですが舞台の半分は日本です。
そして、登場人物として渡辺謙が演じる芹沢猪四郎博士(Ishiro Serizawa)が居ます。
彼の名前ですが、'54年版ゴジラに登場した芹沢博士、そして監督した本多猪四郎に由来しています。
また、彼はゴジラについての説明で”We called him, Gojira.”
と言いました。
Godzilla(がっじぃーらぁ)ではなくGojira(ごじら)と劇中では終始話しています。
渡辺謙もこの言い方にこだわり、監督もGoサインをだしました。
アメリカプレミアの際には”We called him, Gojira.”のシーンで現地の人から歓声が上がったそうです。
それだけでもなんだかジーンときます。
長々と書いてまだ書きたいですが、単純に楽しめる映画です。
大迫力の音楽、VFX。
2D観ましたが3Dで観ても違った迫力があるはずです。
ゴジラ続編の公開も決まり、パシフィック・リムの続編もあったり怪獣映画が再び盛り上がっています。
皆さんも怪獣映画に注目してみてください。
Godzilla 1998 Official Trailer - YouTube